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「痩せたな」
バスローブを取り払い、日向の体に視線を落とした浩也が独り言のように呟く。
「お願い……見ないで」
どうして自分を抱くのかは分からないけれど、汚れた体を浩也に晒すことに耐えきれず、体を隠そうと動かした腕は浩也の手に捕まれた。
「やぁっ」
覆い被さった浩也によって腕をシーツへと縫い止められ、動けなくなった日向は「離して」と弱々しく訴えてみるけれど、掴まれた手はビクともしない。
「縛られたくなかったら、逆らうな」
静かに告げる彼の声音には明らかな怒気が孕まれており、怯えた日向が動きを止めるとその口角が僅かに上がった。
「これだけの痕を付けてきたんだ。どんな罰を受けても文句は言えないだろ?」
言いながら、顔を近づけた浩也がペロリと日向の喉へと舌を這わせる。
「っ!」
その瞬間、恐怖に怯えた日向の口から声にならない悲鳴が上がった。
――どうして?
自分を捨てた筈の浩也が言い放った『罰』という言葉に、日向は酷く混乱する。
「ひっ!」
考えがまったく纏まらない内、胸へと顔を移動させた彼が乳首を噛んできたため、鋭い痛みに日向は叫んだ。さらに、にもう片方の乳首も指で捻り上げられ、日向は大きくもんどりを打つ。
腕は解放して貰えたけれど縛られるのは嫌だから、日向の両手は所在なさげに空しく空気を引っ掻いた。
「いっっ……いたぃ!!」
散々乳首を弄んでから浩也はいったん唇を離し、次は身体中いたる所に歯を立ててくる。噛まれるたび、唇からは止めようのない悲鳴が上がった。
――どうして? 触らないって言ってたのに。
ふと浮かんだ疑問は次々と襲う痛みに掻き消され、日向の心は絶望的な気持ちによって支配された。
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