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「僕も、もっと……欲しい」  こんな風にねだってしまう自分が信じられないけれど、今の日向には気持ちを抑えることが出来ない。  その気持ちは浩也も同じで。  潤んでいる大きな瞳や吸いすぎたせいで紅く色づいた唇の放つ色香を前に、浩也はすぐにでも貪りたいという衝動に強く駆られた。だけど……。  チュッと音をたて軽いキスを落とした浩也は、日向の髪の毛を手のひらで撫でる。 「体、まだ完全に良くなってないだろ? 今日はもう休もう」  告げながら、腰が立たなくなってしまった体を優しい動作でベッドの上へと横たえた。 「そんな……僕、大丈夫だから」  懸命に言い募ってくる日向の表情を見れば気持ちは揺らぐけれど、体調が悪いのに無理はさせられない。 「悪い。これ以上したら、俺は自分を止められる自信がない」  今の状態で浩也のものを受け止めたら、日向は当分動けなくなるだろう。 「大丈夫……僕、できるよ。だから、お願い」  それが浩也の『止める自信がない』という発言を理解した上での懇願なのは伝わったけれど、だからといって揺らぐ訳にはいかなかった。 「無理しなくていい。今日は俺がするから、ヒナは横になってて」  耳元にそっと囁いて、バスローブの合わせ目から手を中へと差し込む。 「なっ……あぁっ」  キスを交わしている間、日向のペニスが勃ちあがっている事に浩也は気づいていた。 「このままじゃ、辛いだろ」  包み込むように掴んだそれを、緩く上下に抜いてやれば、気がついていなかったのか?「なんで?」と驚く声がする。  浩也は体を移動させ、バスローブをはだけさせてから小ぶりなペニスを口に含んだ。 「あっ、やぁ……」  戸惑いを含んだ日向の小さな声が聞こえるが、構わず口での愛撫を続ける。  苦しみではなく快感だけを与えたかった。

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