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「あっ……あぁ…ん」
浩也の巧みな口淫によってもたらされた快感に、日向はただ喘ぐ事しかできずにいた。
背筋を愉悦が這い上がるたび、体の芯が切なく疼く。
自分だけが気持ち悦 くなるなんていけないと思うのに、体がいうことを聞いてくれない。
「やぁ、いくっ……離して!」
浩也の口へ出してはいけないと日向は必死に頭を掴むが、太股をしっかりと押さえる手から逃れることは出来なかった。体に力が入らないから、射精を我慢するのも難しい。
「うっ……んぅっ」
それでも必死に耐えていると、突然動きを止めた浩也が口を離した。
「……あっ」
驚きに小さく喘いだ日向が、僅かに体の力を抜いたその瞬間。
「ヒナ、飲ませて」
欲を滲ませた低い声音が、直接腰へと響いてきて――。
「あぁっ!」
再びペニスを口へと含んだ浩也によって、尿道口を拓くかのように舌を動かされ、日向の体がビクッと跳ねる。
「ひっ……ああぁっ!」
そのまま強く吸い上げられれば、もうひとたまりも無かった。
あっという間に絶頂へと導かれ、日向は無意識に腰を浮かせて白濁を迸せてしまう。
「うぅ……」
脱力しきった日向の瞳に、コクリと喉を鳴らす浩也の姿が映った。
「ごめんなさい」
息があがってしまった日向がどうにかそれだけを伝えると、こちらを見つめる浩也が薄く微笑みを浮かべた。
「謝らなくていい。美味しかったから。少し楽になったか?」
『美味しかった』の一言に顔を真っ赤に染めた日向だが、それでもなんとか頷き返すと「よかった」と言った浩也が起きあがる。そしてサイドボードから水を手に取り「飲むか?」と日向に尋ねてきた。
それを見た途端、日向は自分の喉がカラカラに渇いていることに気がついた。
「ありがとう」
そう言いながら起き上がろうとするけれど、浩也の手に軽く制されて口元へとストローが宛がわれる。
この時浩也は口移しで飲ませたいという衝動と戦っていたのだが、そんな事になど気づきもしないで日向はコクコクと水を飲む。ストローから口を離せば、親指で唇を拭われた。
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