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「繋がってる」  気持ちも体も一つになれたとようやく実感できた日向が、手を伸ばして大きな背中へとしがみつけば、無言で頷いた浩也が顔を近づけてきて……その瞳に浮かぶ優しい色で日向の心は満たされていく。 「浩也くん……愛してる」  唇が触れるその寸前、小さく囁いた告白に「反則だ」と呟いてから浩也が腰を打ち付けてきた。 「っあぁ! ……やっ……ふうっ」  あげた嬌声は唇に塞がれ途切れてしまい、口腔を犯す彼の舌と前立腺を的確に穿つペニスがもたらす快感に……日向の体は朱く色づいて細い腰が何度も跳ねる。 「んっ…ふうっ…うっ……」  激しい浩也の律動によって、根本を掴まれた日向の性器は限界を迎えてしまい――――いくっ、いきたいっ!  まるで達したみたいに体が痙攣し、頭の中が白く染まりかけた次の瞬間。 「っふっ……ううぅっ!」  指が離されるとほとんど同時に一際強く奥を穿たれ、ようやく絶頂を極めた日向は腹にジワリと感じた熱に、浩也も一緒に達したのだと理解した。  込み上げてきた喜びを彼へと伝えるために、背中を抱く腕へ力を込めると、 「愛してる」 名残惜しそうに唇を離し、日向の瞳を見つめた浩也が甘い声音で囁いた。  *** 「……あぁっ」  ズルリ、と自分の中から浩也の出ていく感覚に、日向の口から声が漏れた。 「大丈夫か?」  心配そうにこちらを見ている浩也に向かって頷くと、ホッとしたように微笑んだ彼が唇へと触れてくる。 「可愛いな。吸い過ぎたから紅くなってる」 「僕、男だよ。可愛いとか言われても」  耳まで赤く染めた日向が反論してくる姿を見て、浩也は自分の胸が愛しさで満たされていることを知った。 ――こんな日が来るなんて思ってなかった。  日向の思いが頑なだった自分の心を溶かしてくれた。 「ありがとう」  自然に零れた感謝の言葉。 「え?」  意味が解らないのだろう、驚きに目を丸くする姿も愛しくて……思わず浩也は日向の体を抱き寄せた。 「浩也……くん?」 「好きになってくれて、ありがとう」  戸惑っている日向へと……まっすぐ自分の気持ちを告げれば、華奢な体が小さく震え、背中へと回された手にギュッと力が込められる。  そんな仕草が、可愛くて、愛しくて。 「愛してる」  耳元へそっと囁いてから、ふたたび涙を流しはじめた彼の目尻へと、浩也はふたたびキスを落とした。 END ありがとうございました。 次は亮と佑樹のお話です。

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