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時間の無駄⑦
「・・とこういう感じだから
向こうも痺れを切らしたのか 今回は結構強行に
見合いの日程まで決めてこられちゃってさ。
それで 腹に据えかねてどうも・・
言っちゃったらしいんだよ。」
「言っちゃった?」
うん。と沢木さんは苦笑いを浮かべる。
「俺はゲイで男の恋人がいるって・・。」
あー。
それで・・。
でも。なんでそれが俺?
っていうか。
「え。伊織さんって本当は・・。」
二人はちらっと顔を見合わせる。
「うーん。コイツってあんまりそういうの
気にしない奴っていうか。
恋愛に興味が無いって言うかさ・・。」
「必要に感じないだけだ。
男だろうが女だろうがやる事は一緒だろう。
それ以外に時間を費やすのは無駄でしかない。」
沢木さんがせっかくオブラートに包んだのに
伊織さんはバサッと切って落とすように
そう言い放った。
つまり。セックスするだけなら男でも女でも
欲を吐き出せれば何でも良いって事ね。
それにまた言ってる。
時間の無駄・・・。
そっか。この人。
ザンネンなイケメンって奴だ。。。
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