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時間の無駄⑬

「仕方がない。急ごしらえだが何とかするか。 結局この100万。使う事になりそうだな。 まあいい。この案件の経費は100万。 沢木。それで調整しろ。」 そのままドアへと向かってしまう。 沢木さんも急いで立ち上がり札が入った封筒を掴むと 「柚くん。じゃあスケジュールは追って 連絡するから。ごめんね。ホント悪いんだけど。。 頑張ってね。」 ウィンクして急いで伊織さんの後を追い 二人は店を出ていった・・・・・。 で。興味津々のタケルに早速次のバイトの日に 根掘り葉掘り聞かれて。 ふーん。と言いながら意味深にニヤニヤされ 気分が悪い。 やっぱりこんな事止めとけばよかったかな。。 でも。 次の日じいちゃんのお見舞いに実家に帰って。 「もしかしたら鳩時計直るかもしれないんだ。」って 言ったらすごく喜んじゃって。。 「そうか!じゃあ早く体治さないとなあ。」 実際にその日の夜はいつもより ご飯もいっぱい食べて。 そんなにこの鳩時計に思い入れがあるんだなって 改めて実感した。 しょうがない。 もうこうなったらやるしかない。 別に貞操に危機が迫っている訳じゃないし。 仲良さそうにべたべたしてればいいんだろう。 そん時だけの我慢。 とはいえ。 「あの人と付き合うのかぁ・・・。」 ちょっと話しただけであんだけ イライラさせられたのに。 大丈夫かな。。。

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