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対等⑫
「色々悪かったね。」
沢木さんはカウンターに座り コーヒーに
口をつけると 苦笑いを浮かべた。
あの後 伊織さんは電話をかけ
「今から沢木が迎えにくる。
悪いが住所を教えてくれないか。」
そう言って。
住所を教えると それを伝えて電話を切った。
「伊織さん。嫌じゃなかったらシャワー
浴びますか? 狭いですし着替えも俺のしか
無いんですけど。。」
高そうなスーツが皺くちゃで
なんか申し訳ないし。
伊織さんはしばらく考えてから頷いた。
で シャワーを浴び 俺のシャツとスウェットズボンを
小さいけど無理矢理履いて。
出したコーヒーを飲んでいたら 沢木さんが
迎えに来て ビックリしてた。
「お前のそんな格好初めて見るな。」
笑いながらスーツとワイシャツを渡して
伊織さんは苦笑いを浮かべながら着替えて。
「コーヒー。ご馳走様。」
そう言って帰って行った。
あれから一週間。
何も連絡も無い。
まあ。待ってる訳じゃないけど。。
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