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ビジネス⑨

何ショック受けてんだ。俺。 キリキリと胸が痛む。 バカだな。なんだよ。ホント。。 俺は違うんだから。 伊織さんだって違う。 そう。これはビジネスなんだから。 誰が見ても 恋人同士って信じて貰えるように。 そうすれば 伊織さんはしたくない結婚を しないで済む。 そう。 誤解されやすいだろうけど ホントは凄くいい人で。 車内で煙草の煙 わざわざ外に吐き出して。 勝さんに失礼な事を言ったら ちゃんと謝って。 俺の甘えを見抜いて 叱ってくれた。 ちゃんと仕事に向き合うように嗜めてくれた。 だから。 勝手に決められた縁談なんか 受けさせたくない。 この人には信じた道を進んで欲しい。 ああ。なんだ。。 俺。鳩時計より そっちが目的になってたんだ。 そっか・・。 また唇が近づいてくる。 拒めない。 ビジネスとかじゃなくて 俺。 拒めない・・。 唇が押しあてられ 舌で口を開けさせられる。 ぬるっと舌が入り ぬめぬめと絡まった。 気持ちいい。 ああ。どうしよう。俺・・。 伊織さんにしがみつき 押し寄せる快感に ただふるっと身を震わせた。

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