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ビジネス㉔

「自分の会社の それも社長をそんな風に言うの 拓真らしくないだろ。それに伊織さんは・・。」 「何度同じ事を繰り返す。お前はいつもそうやって 人に無駄に関わり 嫌な思いをするだろう。 その度 止めろと言った筈だ。今回だって・・。」 「ちょっと待てって。」 一体どうしたんだろ。 まあ。確かにあの横暴ぶりが部下に向けられて いるなら よく思わないかもしれない。 でも。拓真はそれだけで相手を悪く言うような 奴じゃないのに。 周りが悪く言っても 俺はそうは思わないって どこかしらいい所を見つけてやるタイプで・・。 それに志願して今の仕事についた筈。 あんなに喜んでて・・。 いくら沢木さんに憧れているからって その上が嫌なら志願なんてしないんじゃないのかな。 何だろう。 なんでこんな・・。 でも いくら拓真でもやっぱり話せない。 ましてや上司なら尚更だ。 「別に大した事はしてないから。 たまに飯食いに行ったり 酒飲みに行ったり・・。」 「店でオムライスを食わせ 屋上で二人で 酒を飲んだりか。」 え・・。 「なんで・・。」 「話があったからクローズ後にここに寄ったら カウンターに座る洲崎社長を見た。 お前が口元を拭いてやっているのもな。」 拓真はくしゃっと顔をしかめた。

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