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ビジネス㊴
またドキンと心臓が跳ねる。
ああ。また・・。
何で俺 こうなっちゃうんだろ・・。
伊織さんは珍しくニコッと微笑み
うん。と一人頷く。
「君はそうやって笑っていた方がいい。
ここに入ってきた時は死にそうな顔をしていた。
俺が君を傷つけていたのなら謝る。
すまなかった。」
ポンと頭に大きな手が乗り ツンと鼻が痛くなる。
嘘でしょ。
ヤバイってこんなの。
女子じゃあるまいし
キュンとしてんな。バカ・・。
そっか。
傷ついてたかもしれない。
ビジネスって言われたのも。
拓真の事も。
目尻にじわっと涙が溜まり 必死に堪えると
コップ酒を一気に煽る。
なんだかすごくしょっぱかった。
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