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ビジネス㊵
うーん。。
喉渇いた。
柚はゆっくりと目を開ける。
部屋はまだ薄暗く 夜明け前の静けさ。
あー。飲み過ぎたな。。
水・・。
って。
ガッシリと抱きしめられている事に気づく。
横を見ると 伊織さんが俺の肩に頭を乗せ
ぐっすりと眠っていた。
ドキドキと心臓の鼓動が早くなる。
ヤバイ。
今の俺はこの状態 耐えられない。
でも。ビクともしないんですけど・・。
暗がりの中 じっと寝顔を盗み見る。
寝ててもかっこいいとか反則だよな。
ザンネンだけど。
でもやっぱりホントはいい人で。
ただ 違うだけなんだってよくわかった。
違うから 理解出来ない。
それは 俺だけじゃなくて この人もなんだって。
考えてくれてたとは思わなかった。
好きなのかって聞かれて その好きじゃない
って言いながら ホントにそうか?と
自問自答する自分が居る。
もうちょっとよくわからない。
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