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ビジネス㊶
とにかく まずはこの状況を何とかしなきゃ。
もう心臓が破裂しそうだし。
そっと頭をずらして 体を離そうと動かすと
伊織さんは眉間にシワを寄せながら
ゆっくりと目を開ける。
パチっと目が合い ふっと笑った。
え。前みたいに驚くのかと思ったけど。。
「伊織さん。。喉渇きましたよね。
俺。水取ってきますから・・。」
緩んだ腕から逃れようと体をずらす。
ベッドを降りようと背中を向けると 腕を取られ
グイッと引き寄せられた。
真正面に伊織さんの顔。
後頭部に手が置かれ くしゃっと髪を掴まれる。
唇が押しつけられ 目を閉じた。
むしゃぶりつくように激しく口づけられ息が上がる。
「ん・・・あっ・・。」
喉が鳴り 喘ぎが漏れると 熱い滾るモノが太ももに
押しつけられ ビクッと体が震えた。
え。
ちょっといくら何でもそれは・・・。
唇が離れ 熱い眼差しに見つめられ
心臓が飛び出しそうになる。
「い・・伊織さん・・あの・・。」
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