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ビジネス㊷
大きな手がシャツの中に入り込み
背中をさわさわと撫でられる。
いや。
ちょっと待って・・。
「いくらビジネスでも ちょっとそれは・・。」
伊織さんの腕を掴むと 不満気に鼻を鳴らされた。
「ビジネスじゃなかったらいいのか。」
肘をつき 乱れた髪を掻き上げ ちろっと睨む。
いやいやいやいや。
かっこいいですけども。
「だって・・こういう事はいくらなんでも
好きな人としないと・・。
ビジネスで掘られるのは流石に無理です。」
必死にそう言うと またか。とため息をつかれた。
「それは君の好きが違うからか。」
「いや。だから・・・。」
言葉が続かない。
違うかどうかも もうわかんないんだって・・。
嫌じゃないけど 今は嫌だ。
そんな感覚に自分で戸惑ってる。
だからって ケツにお迎えする勇気は無い。
無理だって。
こんなのもう無理・・。
また腕を取られ ぎゅっと抱きしめられた。
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