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鳩時計②
「頭まで悪いのね。一体どういう手を使って
伊織に近づいたのかしら。
つまり この汚い店を失いたくないなら
伊織から手を引けと言っているんです。
お分かりかしら?あの子はうちの大事な跡取りです。
それをあなたみたいなどこの誰かも
わからないような輩に誑かされて・・。
全く。恥さらしもいい所だわ。」
ふん。と踵を返しドアへと向かう。
男性がドアを開けると そのまま
外へと出て行った。
「そういう事です。期限は今週一杯。
連絡先はそこに書いてありますのでご連絡を。
あなたも一国一城の主として
大事な居場所は失いたくは無いでしょう。
恋愛など。大した事ではない。
伊織様から手を引いて下さった場合は
言い値の慰謝料をお支払い致します。
利口に立ち回るべきなのでは? では。失礼。」
にやりと笑い男性もドアを開け
外へと出て行く。
柚はペタンとその場に座り込んだ。
あれが。
そっか。
俺の事を調べて こっちにプレッシャーを
かけてきたんだ。
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