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第28話 男×男 4

俺の事を『かわいい』という榛の笑顔は歪んでいて、復讐のためにされている嫌がらせだと確信した。 それでも俺は、熱を持った体をおさめる事が出来なくて、そんな榛の悪意に満ちた表情にまで下半身がピクっと反応してしまう。 開かれた榛の口が濡れた局部に近付いて、そこに口付けられたらどうなってしまうんだろうという期待で、荒くなる呼吸を止めることができない。 「はあっ、はあっ、はあっ・・・あぁっ」 榛の舌先が、はしたなく液体を溢れさせる先端に触れた。 「あき、自分がゲイだってちゃんと認める?」 舌を当てたまま榛が話す。 榛の熱い息がかかって、歯が掠る感触に、理性が吹っ飛びそうになった。 「認めたら、イカせてあげる」 「はぁ、・・・はぁ・・・」 「このまま止めていいの?」 「やっ、み、認める!おれっ、は・・・男が、好きだ。だからっ」 ぎゅっと大きな手で握られ、榛の舌先が、先端の穴を割って細い管を無理矢理こじ開けようとしてくる。 「ああっ、やだ・・・痛・・・っ、榛っだめ・・・っ!」 痛い。排出しかした事のない細い管を押し広げられ、侵入されそうになる痛みに、気が遠くなる。 「いやだぁ、痛、い、・・・ぁ、あんんっ」 榛の舌が穴の入口にしつこいくらいに何度も押し付けられ、痛いはずだったのに、気付けば耐え難い程の快感に変わっていた。 「あ・・・んっ、ああっ、や、ぁぁ・・・」 自分が出しているなんて考えたくもない声が、涙と一緒に溢れてくる。 何度も達してしまいそうになる度に、榛の舌が退いて、頭がおかしくなりそうだ。 「は、る・・・イきたいっ、頼む、・・・イかせ・・・て、おね、がい・・・」 もう限界だった俺は、泣きながら榛に懇願していた。 榛は、変わらず舌を差し込もうとしながら、強めに握った手を上下させた。 「あっ、い・・・イ、く・・・っ!」 榛が咥内で受け止めた精液を、手のひらに吐き出した後に、そのまま俺の頬に塗りつけた。 「はは。すげー顔。きったねーな」 「うっ、なんなんだよ・・・おまえ・・・、ふぇっ、うぅっ、・・・」 榛の考えてることが分からなすぎて、屈辱と恐怖で涙が止まらない。 高2にもなって、こんな子供みたいに泣くなんて情けねぇ。 部活の後で疲れていたという事もあって、俺は泣きながらいつの間にか眠りに落ちていた。 目覚めた後に、さらなる恐怖が待っているとも知らずに・・・

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