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第4話

「ちょっと、手に入れるんじゃなかったのー?」  逃げちゃってどうすんの、と桐にスマホを弄りながら言われる。 「......あれは、ズルい」 「あー......そういや、オレなんかちょっと睨まれたんだけどなんでぇ? あとフジだけ呼んでオレ呼んでくれなかったしぃ」 「見た目で嫌われたんじゃねぇの」  正直桐の言っていることは気にしてもなかった。それどころか脳裏に張り付いている転入生の目が離れず、段々とムラムラしてくる。 「......あー、抱きてぇ」 「うわっほんとフジ今日だけで染まったな」 「さがら......さ、さや、が可愛いのが悪い」 「うっわきっしょ!!」 「るせぇ!!」  気色悪い自覚は確かにあったが、桐に言われるのは腹が立つ。顔が熱くなりつつも、湧いてきたムラムラが収まりそうにないので部屋に籠ることにした。 「やーんフジクンえっちぃ」 「マジで黙れ」  バタン、と扉をしめ、ベッドに腰掛け手元にティッシュを用意。脳裏の映像に身を委ねてしまえばあっという間に息子は元気になる。  思い浮かぶのは、あの綺麗な目が涙で濡れて快楽でぐちゃぐちゃに歪んだ顔。想像だけでもうお腹いっぱいだ。実際に目の当たりにしたら俺はどうなるんだろうか。

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