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第5話

 サンドウィッチをすべて食べ終わって、和樹が持って来た100パーセントのオレンジジュースを飲む。大荷物を持っていると思ったら色々なものを用意してくれていたんだな。和樹の豆さには感心する。 「お腹いっぱいになったら眠くなったな」 「そうかー?俺の膝を貸してやるよ」  俺はふざける。和樹はそんな冗談は気にも留めない様子でゴロリと横になった。広場を挟んだところには同じ年齢くらいの太った男の子がベンチに座っていて、こちらをガン見しているのが分かる。男同士だから変な奴らだと思われているのかな。そう思っていたら太った男の子はつかつかとこちらに歩いて来た。 「あの、僕も混ぜて貰えますか?」 「えっ?」 「僕、友達が居ないんです。あ、怪しいものではありません」  知らない子が居ると折角の和やかな雰囲気もかたくなってしまいそうだ。それに、これからゆっくり昼寝したい。そう考えていたら和樹が顔をあげた。 「別にいいよ、お昼は食べちゃったけど、お菓子ならあるから好きに食べろよ」  え、えええ!この子も混ぜるの?休日に知らない子と一緒だなんてダリいな。まったく和樹は警戒心が無いんだから。

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