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第四話

「ぁっ…ひ、や、むり……ッ…」 空き教室の埃っぽい床に脱ぎらかした制服が散乱している。机にうつ伏せの状態で押さえつけられ、運動部のごつごつとした背中がしなり、その背筋は酷く扇情的だ。八束の尻穴が、碓氷の太い肉棒をずっぷりと呑み込んでいる。 「本当に嫌だと思ってるの?…八束君のナカはもっとって離さないけど」 「ひ、っあ”っ…やだっやだあっ…」 嫌だって思ってる、はずなのに…。好きだって思ってたし、こんなに手酷く犯されたって好きだと今でも思ってる。でも、自分の知識浅いというか自分が抱かれる側になるとは思っていなかった。だから、嫌だって言っているのに、実際身体はこんなに善がっている。  その事実を碓氷に気付かれたくない。羞恥心と性欲求の間で綯い交ぜになって頭はとうに馬鹿になっている。  碓氷はカウパーでマーキングするようにゆっくりと腰を前後する。その度にカリが八束の膨れ上がった前立腺を刺激して快楽に喘いだ。頭では「このむっつりめ!」と思い切り罵っている八束だが、それは声に出ることはなく口が出てくるのは嬌声ばかり。 「アッ…アッ…んあ…っあ…」 八束の瞳がどんどんと潤んでいき、顎を上げて口からは涎が垂れている。切なさそうに眉を寄せて甘い声を漏らしている様子は普段爽やかにスポーツに打ち込んでいる姿からは想像できないものだった。 「あ”っ…いや、や、イく…い”ッちゃ…」 ねっとりした動きのせいで腹に少しずつ沈殿していった快楽が今にも溢れようとしていた。粘膜はきゅうきゅうと自分をいじめる質量を締め付け、もっと刺激を与えてくれと言わんばかりである。絶頂の間際まで昇りつめた八束は、その美しい肩甲骨を後ろに引いて背中を反らせる。 「あ…な、なんでッ…」 その瞬間、碓氷は動きを止めた。上り詰めたその先で思い切り果てることのできなかった八束の屹立からはだらだらと白濁が竿を伝って溢れている。望んでいたものとは程遠いその絶頂の仕方に、八束は腰をくねらせ、くすぶっている快楽を発散することしか考えられない。 「君だけイっちゃうなんて、ずるいじゃないか。」 「ひ…んはッあッ…あ…」 「チンコでイっちゃったの?ちゃんとメスイキしなきゃ」 「んあ…は、めすいき…?」 「これ、なーんだ」 「え…」 八束の目の前にだされたのは、細い棒状のモノでマドラーに似ている。 「これをね、こうするんだよ」 細い棒が、八束の尿道を拓こうとしている。鈴口から溢れる未だに溢れだす精液がローション代わりになっているのか、ゆっくりとナカへと入っていった。 「ほら、八束君の尿道にどんどん入っていっちゃうよ?」 「い”だ…イ”…ッあ、いたい…」 机に手をついて、自分のペニスに異物が入っていく様子を見つめることしかできない。やめろと抵抗でもすればいいのに、そこから目が離せない。尿道が火傷したかのように熱くて痛いはずなのに、臍下と背中の辺りが奥へと入っていく度に重くなり快楽からくる痙攣が止まらない。 「萎えないね…このドМ」 泣いて嫌だ、痛いと訴える八束の様子を見て、碓氷は心底楽しそうに口角を歪める。自身の反り立った熱はまだ彼の粘膜に居座っており、このまま結腸をぶち抜いたらどうなるだろうか、と考えを巡らせる。  ゆっくりと傷つけないように、尿道ブジ―を挿入していく。コツン、という感覚と共に後孔が締まり、八束の口から艶やかな声が漏れ出る。 「あ”ッ…」 「前からも後からも前立腺を責められてどう?気持ちい?」 突きすぎて腫れあがった前立腺をいじめることは容易だ。奥を拓くように、思い切り突き上げてカリで前立腺を刺激する。器用にも手は尿道の奥をコツコツと叩くことを忘れない。 「あ”ッ…や、むりィッ…ああッあッあっ」 腕で上半身を支えられなくなったのか、八束は伏せる。爪が机をがりがりと引っ掻くが捕まることもできずにいる。その手を上から覆いかぶせるように包み込んで、指と指の間に碓氷自身の指を絡ませた。 「も、むりィ…い”あ…あ”…」  この体制からは顔をみることはできないが、真っ赤になった耳を啄み顔を覗き込む。そのせいで、さらに奥に肉棒が入り込んでぐぷりと開拓されていく感覚に、濁点を口から発した。  赤く染まった頬は涙で塗れており、薄く開かれた目はもうイってしまっている。喉からでてくる音は掠れ切っており、唇はぽってりと腫れている。 「俺の雌になりたくない?」 瞳を覗き込むように問えば、やっと焦点が合う。その目は欲望に顕著で全てを物語っていた。 「…なりたい……」 「雌になるだけ?」   「あ”ッ…めすになって…あ、はあッ…たくさん、イかせてっ…もっと虐めてほし…」 碓氷の喉仏が上下した。所有者は世界一愛らしい雌を虐めるために綺麗な肩甲骨に噛みついた。 「い”ッ…い”あい…あッ…はあ、ンッ…イッ…」 「今噛まれてちょっとイった?はは…可愛いな…」  碓氷が発した可愛いという言葉に、歓喜する。蒸発して消えてしまいそうなほど、身体が熱を発している。先ほどとは打って変わって荒っぽい突き上げに内臓がひっくり返りそうになる。それでも、腹に打ち付けられる衝撃が快楽に代わり、甘く喘ぎ倒す。 「アアッ…あああっ…ひ、ア”ッ…あ”!ンあああ”ッ…」 「イっちゃ…いっちゃうのおッ…も、は…あ”っ」 「いいよッ…そのままイって…ッは、メスイキしなよッ!」 「ッあ”…ぁああ”あ”あ”ッ…!!」 ブジ―で塞がれた尿道からは何も出てこない。しかし、全身を痙攣させ未だ絶頂から降りられない様子で上手く息すら吸えていない様子だ。黒目がぐるりと上を向いて、口からは声にならない喘ぎが浮遊している。 「ぁ…ッ…は、…」 どちゅんっ 肩で息をする八束の身体が思い切り、揺れた。 「あッ…!?え”、も、むりッやだッ…ああっ!」 「俺まだイってないから、付き合ってもらうよ」 頂点まで上り詰めた狂おしいほどの快感から抜け出せていないというのに、再び始まった激しい突き上げに救いはなく、ただひたすらに受け入れている。 (この遅漏絶倫むっつりめ…!)  八束の脳内は酷くクリアで、碓氷に対する激しい罵倒で埋め尽くされている。そのはずなのに、口からでてくるのは「もっと…ッも、…とぉっ…」と欲しがる言葉ばかりだ。  その激しい情交は、八束が気絶するまで続けられた。

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