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She is Always a Woman④
そいつは谷垣と名乗った。
本名かどうかは知らない。俺も韮崎《ニラサキ》とかいう少し珍しい名字なので当たり障りのない鈴木と言う名前を使っている。
この辺のラブホは少々割高だがまあ祝儀として出しといてやる。ホテル代は折半だし。
部屋に入った瞬間どちらともなく服を脱ぎ始めた。話が早くて助かる。
「上?下?」
「んー、ネコでいい?これから先、アナルに挿れられるなんて体験しないだろうからね」
「じゃ風呂場行ってもらっていい?」
「うん。ちょっと待ってて」
俺は素っ裸のままベッドに倒れ込み、スマホでアプリを開き、肌色率の高いプロフィール写真をスクロールしていく。
「お待たせ」
目の前に陰が降りた。
俺はスマホを放り出して谷垣を組み伏せた。
背ぇ高いし体格もいいし、明日腰が死ぬかもな。
時間を取られたので、手っ取り早く乳首やら首やらアソコやら敏感な部分を攻めていく。
谷垣はため息を濃くしたような声を時々漏らす。
「待って、下を舐められるの好きじゃないんだけど・・・」
俺は気にしない。でもまあ無理強いしてもいいことが無いのでローションを指と孔に絡ませた。
ゆっくり周りから円を描くように入り口から解す。あ、コイツガチでネコだな。
割とすんなり入る。
進みはいいが、焦ると挿れた時にやっぱダメって事になるので時間をかける。
中指全部入るのに10分くらいかけた気がする。
谷垣がもうヤバイ、と言いながら腕を掴む。
相当開発されてないか?嫁さんとちゃんとセックスできるのコレ。
「イッていいよ。まだ時間かかるし」
谷垣は指を増やす作業をする俺を横に、自分で抜いて射精した。
孔が締まり、股間にズキンと鈍い痛みが来た。
三本の指が根元まで入るようになった頃、谷垣の口からはCの音がスタッカートで吐き出され続けていた。そしてもう一度射精している。
ったく俺ももう限界で痛ってえんだよ。
けど全部挿れるまでの我慢だ。ゴム着けてんのなら尚更。勢いで挿れそうになるのを耐えた俺はマジでよくやったと思う。
だからもういいよな?
「ごめん、ちょっともう限界」
谷垣の長い脚を持ち上げるや否や、俺はメチャクチャに腰を振った。
入り口のところがよく締まるので、ペニスの真ん中あたりをそこに擦り付けた。
溜息が漏れる。
気持ちいい。
でも脚がいい加減邪魔。
突っ込んだまま横に倒すと谷垣が一際大きな声をあげた。
「も、おかしくなりそ、俺」
谷垣が喘ぎの合間を縫って言う。
「嫁、と、セックスできなくなった、ら、どうして、くれんの」
「知るかよ」
バックの体制にして、締まった腰を掴む。
またピストンを始めると、谷垣の上半身は崩れ落ちて尻を突き出す格好になった。
そして興奮しきった顔で自分のペニスを握る。
俺もイキそう。
もげるんじゃねえかってくらいの勢いで腰を振り、谷垣の背中にぶち撒けた。
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