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第7話 友達1号2号

次の日 僕は小さな歩幅で家から10分の通学路を歩く いつもの様に人は僕に寄らず、僕のことなどいないように過ごす いつもの日常 「よぉ、はよ」 の、はずだった まぁ、きっと僕ではないだろう、と気にしないで席に向かった 「おい、無視してんなよ!?」 「え、僕ですか?」 「当たり前だろ?!」 昨日のヤンキーな茶髪に捕まった 朝から面倒だな 野次馬みたいなのが僕達を囲んでるし 「なんですか?」 「…っ、あー、うーん、あのな……昨日の悩み無さそうとか、色々…あの、言ってごめんな。お前がどーt「そこからは言わなくていいです!!」……ふっ、お前も照れんだな!てか、意外とお前と話してて楽しいよ。とにかくごめんな。」 「もう終わったことですしいいです」 何なんだあの茶髪は、ぼ、僕が、ど、どーt、んんっ、とか!!なんなんだ!! 周りの女子はクスクス笑ってるし、男子だってあの茶髪と話してる僕を興味津々で見ている 「てかさー、お前のこと佐久って読んでいいか?」 「なんでですか」 「友達だろ?」 ………………友達…? 友達ってこんなすんなりなれるものなのか? 「と、と、とと友達?」 ど、吃った…っ 「ははっ!とととってなんだよ。そんなん、仲良く話したら友達だろ?」 …茶髪の友達の定義は簡単すぎないか そんなの言ったらこいつの場合世界中に友達がいそうだ 「で、でも、僕友達できたことなくて…」 気持ち悪いことに僕は足先でモジモジしてしまう だって友達なんて夢のまた夢、寧ろ夢にも見れない様なものだと思ってた 「じゃー、俺が友達1号ってことな!もう1人は2号!」 ふ、2人も?! 「いや、でも…その…」 友達なんて、どう接したらいいのか分からない 覚えている限りでは人と接するなんてことあまりした事ないし もし、何かしてしまったら…言ってしまったら… そう思うと怖くて不安で 「まぁまぁ、俺とあいつなんて変に軽口叩いてもその前に多分お前に物理的に叩かれても痛くないからさ、そんな難しく考えんなよ」 こんなヤンキー様なイケメンたちに物理的に叩ける強者がいるのだろうか 「あ、ありがと…ございます」 「まず、敬語なしな!てか、昨日とキャラ変わりすぎじゃね?」 ………今日は緊張しているし、そもそも僕はこんな感じだ 「おー、はよー!」 そこに僕の友達2号が来た 授業始まる30秒前だけど…

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