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第14話・三上

   あっぶねー!!  つい、堀川のチンポ挿れたら気持ち良さそうって口走っちまった。  変に思われてないよな?  ちゃんとごまかせたよな?  堀川は再び手を動かし始めた。その視線は、テーブルの上のパソコンの画面に向かっている。どうやら不審がられてはいないようだ。よかった。  堀川の指先がカリを擦り、溢れた我慢汁を竿に塗りつけながら動いていく。  あー、堀川の手、めっちゃ気持ちいい。俺の手より大きくて熱くて、チンポを握られただけでイきそうだった。  でも、ダメだ。すぐイったらこの夢の時間が終わってしまう。  我慢我慢。  萎えさせるためにAVを見た。うーん、微妙な顔と身体の女優で、いい感じに萎える。  でも、堀川の好みの女優なんだろうか。堀川はじっと画面を見続けている。  顔がアップになり、男優の股間もアップになった。  舌を伸ばした女優が、さっきまで自分の中に入っていたチンポにしゃぶりついた。  耳障りなアンアンは無くなり、代わりにじゅぽじゅぽ、と卑猥な音が聞こえてくる。男の気持ち良さそうな吐息と言葉責めも。  あ。堀川のチンポ、大きくなった。  フェラに興奮したのか、ぐぐっと体積を増したそれに、俺は知らないうちに喉を鳴らしていた。  俺も、あの女優みたいに、堀川のチンポしゃぶりたい……。  どんな味がするんだろう。堀川はどんな顔をして感じるのだろう。  ごくり、ともう一度唾を飲んで、軽い調子で訊いてみた。 「フェラ、されてみたいんだろ」 「あ? あーまあそりゃ、男の夢だろ」 「ぶふ、夢とか、大げさじゃね?」 「三上は元カノ達にされてんだろーけど、俺ドーテーだしな。やっぱ気持ちいいんだろ?」 「あ……まあ、な」 「誰が一番気持ち良かった?」 「そーいうのは比べるもんじゃねぇだろ、アホ」 「モテる奴のヨユー! 羨ましいな! いーなーフェラ」 「じゃ、やってやろーか、俺が」 「は……?」 「フェラ、気持ちいいぜ? 手疲れてきたし、口でやってやるよ」 「ま、マジ……?」 「マジマジ。元カノ達直伝のテクでイかせてやんよ」  なんてな。  そんなテク、一切元カノ達から伝授されてないけどな。  それに、比べるも何も、誰からもフェラされたことないし。実際に気持ちいいかだって知らねー。  だって俺も童貞だから。  舌を出して舐める真似をしてみたら、堀川の顔から一瞬だけ表情が抜け落ちた。  ヤバい、強引に話を持って行き過ぎてしくじったかと冷や汗をかいたが。 「え……じゃあ、お願いします……?」  童貞のエロパワーなのか、この状況に流されてるのか、堀川はへらっと笑って頷いた。  マジ……?  堀川の手が俺のチンポから離れ、両手を後ろについた。  はいどーぞと言わんばかりに、堀川の前にスペースができる。  その中央で、テラテラと光る、堀川のチンポが揺れていた。  マジでいいのかよ!?  俺はお前のチンポ狙ってる男だぞ!?  男同士だぞ!?  てっきり、何言ってんだよバーカ、とか言われてかわされると思ったんだけど。  女子で童貞捨てる前に、俺の口でお試ししていいのか!?  興奮して息が荒くなってきた。あー、心臓が痛い。  やっぱ冗談、って言われる前にさっさと咥えてしまおうと考えて、土下座するみたいに上体を倒した。  堀川の雄の香りが強くなる。目の前にはフル勃起のチンポ。最高。  さっきの女優みたいに舌を伸ばして、亀頭を舐めた。  うおおっ、堀川の味!  我慢できずに、かぷっと咥え込む。 「あ……」  かすかに上がった堀川の声。感動して、堀川のチンポを舐め回した。  そう、俺は大人の玩具を二個持っている。  一つは有名なT字型の、もとは医療用器具として開発されたアナニスト必須のアレ。そしてもう一つは肌色で本物に似たディルドだ。  3Pしたい願望は全くないが、ディルドをしゃぶりながらアレをケツに入れるのが好きなんだ。上顎の奥を擦るのは気持ちいいし、犯されてる感があって気分が盛り上がる。  いつもは冷たくてゴムの味しかしないディルドが。  今は熱くて、堀川の味のするチンポ……!  舐めると反応が返ってくるのが最高にイイ。カリのとこを舌で擦ると、チンポがビクッと口の中で震える。  先端からは次々と堀川の汁が溢れ出て、俺の唾液と混ざり合い興奮が高まっていった。  ケツ穴が疼いて仕方がない。空いてる手で弄りたい。つか、堀川に弄って欲しい。無理だけど。  もどかしくて、勝手に腰が揺れてしまう。  夢中になってしゃぶっていたが、堀川が静かなのが気になった。もしかして、ドン引かれてるんじゃないかって心配し、顔を上げて堀川の様子を窺った。  堀川は口元をがっちり両手で押さえ、目を大きく開けて俺を見ていた。 「ひもちひぃ?」  俺の問いに、堀川は手で口を押さえたまま、何度も大きく頷いた。  感じてくれて嬉しくて、ニヤけてしまう。  細くした舌で裏筋を下から上にすーっと舐め上げると、ひっという小さな声が堀川から聞こえた。  もう一度、舐め上げた後、亀頭を口に含み、舌で鈴口をくりっと抉ってやった。 「くっ……三上ヤバい、ちょっと待った……!」  切羽詰まった声。よし、そのまま口内射精しろ!  ごっくんさせろー! 「ひーよ、ひって」 「いや、マジで出るから……口離せって!」 「んっ、ほら、早くイけって。んっ、ふっ」 「あーマジでもう出る……! マズイから……っ!」 「堀川のチンポ、おいひぃよ……? あむっ」  頭を掴まれ、喉の奥に衝撃が走った。  え、と思ったのと、苦しいって感じたのがほぼ同時で、俺は放たれた精液をゴクリと飲み干した。

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