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「ローションあれば、もっと楽なんだろうけど。少し痛いかも。ごめんね」  胡坐をかいた姿勢の凌介と、その腰に両脚を開いて挟んでいる晶の姿勢。  まるで、最初から性交を望んでいたかのような体勢だ。 (まさか、この純情な子が誘ったわけじゃないよな)  偶然だ、と気軽に凌介は考え、晶の柔襞を手で押し広げた。 「自分で、挿れられる?」 「や、やってみます」  さらに体を密着させ、そろそろと腰を落としてくる晶の顔は赤く染まり、羞恥の色が見える。  都会の遊び慣れた男たちばかり相手にしてきた凌介の眼には、それがひどく新鮮に映った。 「可愛いよ、晶」  つぷ、と凌介の先端が晶に潜った。 「よく、頑張ったね」  あとは凌介が腰を進め、深々とその杭を晶の体内に埋めていった。 「あ、あぁ、あ!」 「痛くない? 平気?」  根元までかっちり挿入ってしまった後、凌介は一呼吸おいた。  なにせ晶が首に腕を回して肩に頭を預けたまま、震えているのだ。 (初めて、じゃないよな?) 「動くよ。いい?」 「はい……」 (合意の上だ。大丈夫だ!)  それでも晶が少しでも楽なように、初めはゆっくり丁寧に突いた。 「ん、ぁ。あぁ、ああッ」  晶の声には、艶もある。これは本格的に大丈夫、と判断した凌介は、次第に動きを速めて行った。

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