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 あんなに冷たかった自分の体が、嘘のようだ。  凍り付きそうだった凌介の体は、いまや火照るほど熱い。 「あぁあ! 凌介さんッ! 僕、また。またぁッ!」 「またイキます、って? 案外スケベな体してるんだね、晶」  二人の接合部は、すでに晶の放精でぐちゃぐちゃに濡れている。  その粘っこい水音が、凌介が腰をやるたびにぐちゅんぐちゅんと鳴る。 「そろそろ、俺もなんだけど。中に出してもいい? 「あ、あぁんッ! はぁ、はぁ、あぁあん!」  すっかり飛んでしまっている晶の姿に、これは合意と凌介はひとりで納得した。 「出すよ、いいね」 「凌介さん、早くぅッ!」  物欲しそうな、晶の声。  ぞくぞくするほど、そそる。  凌介は舌で唇を舐めると、深く強く貫いた。 「一番奥まで、届けてやるよッ!」 「あぁ、あ。ヤだ、そんな奥まで……あぁああ!」  熱い凌介の淫液が、晶の体内を襲った。  強く、長く射精する凌介にしがみつき、晶は歓喜に震えた。 「あぁあ、あぁ。ん、あ。はぁあ!」  ふう、と凌介は息をつき、余韻に浸った。  腰が細かく痙攣している。  深いエクスタシーを感じた時の、凌介の癖だ。 「悦かったよ、晶」 「……はぃ」  肩で息をする晶は、凌介に体をすっかり預けてしまっている。  全身から、力が抜けているのだろう。  そんな晶の体を、凌介は優しくさすった。 「少し、横になろうか。床の上は、嫌かい?」 「いいえ」  二人で支え合いながら、そろそろと横になった。  一枚の毛布を離さないように、気を付けながら。  ことん、と頭を乗せた木の床の感触は、思ったほど悪くない。  この上ない安らぎとぬくもりを感じた途端、凌介は猛烈に眠くなってきた。

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