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第一章・4
「次、俺!」
「お、俺も!」
一度に二人の相手は、忙しい。
駿は自分の前に突き出された二本の肉茎を片手ずつに掴み、摺り始めた。
交互に舌を伸ばし、舐めまわす。
もう枯れたと思っていた唾液が再びあふれ出し、倉庫内には隠微な水音が響き始めた。
「おい、もう少し体起こせよ」
駿は乱暴に髪を引っ張られ、半身を起こした。
すぐに後ろから、怒張したペニスが突き立てられてくる。
激しく腰をやられて、駿は呻いた。
「お。御影でも、啼けるんだ」
「いっつも無表情でヤられて、感じねえのか。こいつ」
「萎えたままだし」
「Ωだろ。発情期とか、ねえの?」
発情したくても、できないのだ。
ろくに食べずに痩せている駿は、まだ体がしっかりできていない。
二次性徴も、ままならないのだ。
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