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第一章・6
「次、俺。俺!」
「お前、付けないの?」
いいじゃん、と醜悪な笑みが歪む。
「生の方がイイし。お前だって、忘れてたじゃねぇか」
「誰が孕ませるか、賭けるか?」
さすがに、この時はぞっとした。
僕には、お金がない。
中絶できないし、産んでも育てられない。
「ダメ。お願い、スキン付けて!」
「何だよ、急に焦りやがって」
ウザいんだよ、と頬を張られ、無理やり挿入された。
「ヤだ! お願い、抜いてぇえ!」
そんな駿の声も、βたちの笑い声でかき消されてしまう。
「イく時、抜いてやるよ」
腰の動きが、速く激しくなった。
「やっぱ、や~めた!」
「ぃやぁあ!」
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