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第一章・11

 放課後の、生徒会室。  そこから出た廊下の曲がり角に、駿は潜んでいた。  篠崎を、待ち伏せするためだ。  まもなく、役員会議が終わる。  終わって出てきたところを狙って、駿は手紙を渡すつもりだった。  ドアが開く音。  ざわめく人の声。 「会議、終わったんだ」  駿の胸は、高鳴った。  まず、教師が出て来た。 「何だ、御影。早く帰りなさい」 「あ、はい」  次に、2年生の役員が出て来た。 「うぁ、びっくりしたぁ」 「ご、ごめんなさい」

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