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第一章・18

「御影 駿。君は今から、私の従者になれ」 「従者? まさか、親衛隊ですか!?」  違う、と伊織は首をゆっくり振った。 「そうだな、金曜日がいい。確か、空いていたはずだ」 「?」 「駿、君を『金曜日の少年』にしてやろう」  ふふん、と得意げな伊織に反して、駿は話が全く見えない。  感謝の言葉が現れないので、伊織はいらいらした。  鈍感なΩだ!

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