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第二章・14

 夕食は、恐れ多くも伊織とテーブルを共にした。 「医師の診断書と説明から、駿は深刻な栄養失調状態にあることが判明した」 「はぁ」 「何だ、そのリアクションは」 「いえ、多分そうだろうなぁ、と」  何せ、毎日一食摂れれば上等、といった赤貧暮らしなのだ。  自分の体格が、他人と比べて格段に貧相なことも承知している。  もっと深刻になるんだ、と伊織は渋い顔だ。 「今日一日、天宮司の諜報員が君の家庭を調査した」 「え」 「父親は蒸発。母親は家を離れがちで、定職にも就かずギャンブル三昧」 「はい」 「不憫に思った祖父母が高校へ進学させてくれたが、来年度の授業料を払える見込みがない」 「はい」

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