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第二章・18
「さ、駿」
「い、伊織さま。冗談はやめてください」
「そういう時は、『お戯れを』と言うんだ」
まさか。
まさかまさか、伊織さまはホントに本気でこの僕を!?
「ぃや! あの、その! 僕は栄養失調で美味しくないです!」
「美味しくないかどうかは、味わってみなければ解らないじゃないか」
たちまちのうちに、軽い駿は伊織に組み敷かれてしまった。
「いやだぁ! やめてぇ! 誰か来てぇえ!」
「誰も来ないよ」
キスをしようとどんどん近づいてくる伊織を、駿は渾身の力で押し返した。
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