39 / 223
第二章・20
そんな彼の姿に、伊織は後ろに添えたペニスを退いた。
「そんなに嫌か、駿」
「イヤ、です」
なぜだ、と伊織は食卓でとった態度のように声を上げた。
「天宮司 伊織の寵愛を受けることの旨味を考えてみろ! 気に入られれば、一生贅沢ができるんだぞ!?」
「それは……」
なぜだ、と駿は自問自答した。
クラスメートには、身体を売っている。
だのに、伊織さまからの誘いをこれほど拒むのは、なぜ?
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
39 / 223
ともだちにシェアしよう!