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第二章・20

 そんな彼の姿に、伊織は後ろに添えたペニスを退いた。 「そんなに嫌か、駿」 「イヤ、です」  なぜだ、と伊織は食卓でとった態度のように声を上げた。 「天宮司 伊織の寵愛を受けることの旨味を考えてみろ! 気に入られれば、一生贅沢ができるんだぞ!?」 「それは……」  なぜだ、と駿は自問自答した。  クラスメートには、身体を売っている。  だのに、伊織さまからの誘いをこれほど拒むのは、なぜ?

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