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第二章・27

「天宮司から連絡があってね。君が動転しているだろうから、なだめてやってくれ、って」 「伊織さまが」 「彼、照れ屋で真正面からは言わないだろうけど、御影くんに好意を持ってることは確かだから」 「はい」  それは、伊織からの二枚目の手紙を読むと明らかだった。 『親愛なる駿、私はいつも君を慕っているよ。君は、私の光だ。何度でも会って、話しがしたいと思う。何度でも、だ。頼んだよ』  伊織という眩しい光は、もう駿を焼き尽くしはしなかった。  ただ明るく、行き先の道を照らし始めた。  本当の恋の始まりだった。

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