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第三章・19

「こんなに刺激を与えているのに」  伊織は、駿の可愛い小さな乳首から唇を離した。  金曜日の少年になってから、すでに1か月。  駿は、伊織のベッドの上まで、その世話の範囲を広げていた。  濡れたキスに、濃厚なペッティング。  だのに、駿のペニスは一向に勃ち上がらないのだ。 「ごめんなさい、伊織さま」  僕、不能なんでしょうか。  うなだれる駿に、伊織は優しい声をかける。 「医師は、そうではないと言っていた。発情期が来れば、全て解決するさ」  発情期。  Ωを襲う、生理現象だ。  ただ駿は、その未熟な体格ゆえにそれが遅れていた。

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