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第三章・23
「駿の口に射精するとなると、それなりに動くぞ。いいのか」
「大丈夫です」
駿は四つ足で顔を突き出した。
そのまま、口淫を続けている。
そんな姿を見降ろしながら、伊織はゆっくり腰を動かした。
「っん。ぅぐ、んんッ、ふぅんッ」
駿の甘い声は、柔らかな喉奥は、伊織を狂わせた。
あまりの快楽に、眩暈がする。
かつて、これほどまでに私から性欲を引き出した存在が、あるだろうか。
鋼のこらえ性で、自らを制御した。
情欲の赴くまま、激しく腰をやりそうな自分に、手綱をかけた。
ただゆっくりと、優しく抽挿を続けた。
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