113 / 223

第五章・15

「そこまでだ。バスで終わらせるのは、惜しい」  伊織が優しく、駿の頭に手を置いた。    離れて一礼し、駿は伊織の浴室から出た。  ああ、のぼせてしまいそう。  頭に血が上る。  心臓が、激しく打っている。  駿は従者用のバスを使いながら、口で息をしていた。 「何か、変。僕、湯あたりしたのかな」  石鹸の香りを吸うと、さきほどのフェラチオを思い出した。  いい匂いの、伊織さまのペニス。  あれを、僕の内に迎え入れることができれば……。  以前、βの少年たちに犯されていた時には、全く感じなかった興奮が駿を襲っていた。

ともだちにシェアしよう!