118 / 223
第五章・20
「ん、っふ。ぅん。い、おり様……っ」
いつもより、激しい伊織のキス。
咥内をかき回し、唾液をすする。
舌を吸い、深く繋がる。
そのまませわしく、駿のバスローブが解かれた。
首筋をつたい、耳を食み、肩を、脇を甘噛みする。
「んぁ。はぁ、あぁ。伊織さま、あぁ」
どうしたんだろう、今夜の伊織さま。
ゆったりと、まるで舞踊のように施される愛撫とは、まるで違う。
余裕なく、性欲のままに駿の身体を貪るその姿。
そして、僕も。
そんな伊織に抗えない昂りを、駿は感じていた。
ともだちにシェアしよう!