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第五章・20

「ん、っふ。ぅん。い、おり様……っ」  いつもより、激しい伊織のキス。  咥内をかき回し、唾液をすする。  舌を吸い、深く繋がる。  そのまませわしく、駿のバスローブが解かれた。  首筋をつたい、耳を食み、肩を、脇を甘噛みする。 「んぁ。はぁ、あぁ。伊織さま、あぁ」  どうしたんだろう、今夜の伊織さま。  ゆったりと、まるで舞踊のように施される愛撫とは、まるで違う。  余裕なく、性欲のままに駿の身体を貪るその姿。    そして、僕も。  そんな伊織に抗えない昂りを、駿は感じていた。

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