119 / 223

第五章・21

「っあ! 伊織、さまっ、もっと。もっと!」  乳首をきつく吸う伊織を、駿は本能のまま誘っていた。  もっと強く、もっと激しく、もっと熱く!  下肢が、焼け付くように熱い。  気づくと、駿の性器は完全に勃ち上がっていた。 「あ……!」  思わず駿は、内股を両手で隠していた。 「駿、君まさか」 「伊織さま、僕。僕……」  伊織は、そこで合点がいった。  なぜかやけにそそる、今夜の駿。  彼はようやく、発情期を迎えたのだ。

ともだちにシェアしよう!