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第五章・27

「あ、あぁ! んっく、あぁ。あぁ、ああぁ!」  硬く張り詰めた伊織が、駿の体内にゆっくり挿入ってくる。  思わずシーツを握りしめた手に、伊織の手が重ねられた。 「あ……」 「力を抜くんだ」 「んんっ」  伊織の手を握りしめ、駿は挿入の衝撃に耐えた。  こんなに硬くて、太くて。  そして、串刺しにされてしまいそうなくらい奥まで届く、伊織の分身だった。 「伊織さまぁ……」 「綺麗な涙だ」  ようやく、一つになれた。  二人はしばらく手を握り合い、呼吸を整えた。  挿れただけで、駿のペニスは回復して蜜を零している。

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