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第五章・29

 室内のエアコンは最新のAIで自動制御されている。  いつでも快適な温度湿度を、家人に提供するようにできているのだ。  だが、ベッドの上の二人に、それを実行するのは難しかった。 「あぁ、はぁ、はぁ、あぁ! い、おり、さまッ! あぁあ!」 「駿、どうだ? 気分は?」  ぱたり、と伊織の流した汗が、駿の肌に落ちた。 「あぁああ!」  それすら刺激になって、駿は射精した。  ヤだ。  もう、これで何回目?  でも、気持ち悦い。  死んじゃうほど、気持ち悦いぃ! 「も、ダメぇ! 伊織さま、気持ち、悦いですぅ! 伊織さまあぁあ!」  いつしか駿も腰をうねらせ、伊織のリズムに併せていた。

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