127 / 223
第五章・29
室内のエアコンは最新のAIで自動制御されている。
いつでも快適な温度湿度を、家人に提供するようにできているのだ。
だが、ベッドの上の二人に、それを実行するのは難しかった。
「あぁ、はぁ、はぁ、あぁ! い、おり、さまッ! あぁあ!」
「駿、どうだ? 気分は?」
ぱたり、と伊織の流した汗が、駿の肌に落ちた。
「あぁああ!」
それすら刺激になって、駿は射精した。
ヤだ。
もう、これで何回目?
でも、気持ち悦い。
死んじゃうほど、気持ち悦いぃ!
「も、ダメぇ! 伊織さま、気持ち、悦いですぅ! 伊織さまあぁあ!」
いつしか駿も腰をうねらせ、伊織のリズムに併せていた。
ともだちにシェアしよう!