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第五章・31

「駿、私は天宮司家の人間として誓う」 「い、おり、さまッ?」 「もしこれで、君に子どもができたとしたら、絶対に責任はとる」 「あ、赤ちゃんッ?」 「だからッ」  だから、このまま駿の内に出させて欲しい! 「あ! 伊織さまぁ! あぁあああ!」  駿の返事を待たずに、伊織はその体内に激しく情を注ぎ込んでいた。  あ、あぁ、あ。  伊織さまのが、僕の内に。  いっぱい、こんなに、いっぱい……。  頭の中が真っ白になった。  熱い伊織の精が、駿の腹を満たしてゆく。  無意識に、駿はその白い腹に手を当てていた。  伊織さまの子種が、こんなにいっぱい……。

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