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第六章・13

「んっ、あ! あぁ、あ。伊織、さまッ!」 「駿、ピルは飲んでいるな?」 「は、あ。は、いっ」  伊織さまは、スキンを着けていない。  そしたら、この後は。  この後は、僕の内に直接……。 「何か邪なことを考えていただろう」 「そ、んなッ! あぁ、伊織さま、僕、もう……っ」  体内の伊織は、駿の腸壁を弾き飛ばすほどに膨れ上がっている。  それが抜き差しされるのだ。  駿は、下肢が痺れるほどの悦楽と興奮を味わっていた。 「欲しいかい? 私のものが」 「う……」  自分から欲しがるなんて、はしたない。  口をつぐんでしまった駿の性器を、伊織は指先で撫でた。

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