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第九章・15

 こ、このまま。  このまま、腰を落とし……ッ。 「あ、あぁ、あ。はぁ、あぁ、あぁんッ!」 「頑張れ、駿。まだ6合目だぞ」  伊織さまの意地悪!  ふるふると震えながら、駿は伊織という杭を自らに埋め込んでいった。 「ん、んぁ。あぁ、もう、もうダメ……」 「仕方がないなぁ」  伊織は、ぐんと腰を突きあげた。 「ッあ! あぁあ!」  腹の奥まで、圧がかかった。  振動が、脳髄まで駆け抜ける。  ヤだぁ!  こんなに、気持ち悦いなんてぇえ!

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