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第九章・16
息も絶え絶えになりながら、駿は伊織を根元まで体内に埋めた。
「伊織さま、僕、重くないですか?」
「鳥のように軽い」
そこでまた、伊織は腰を突きあげた。
「ひあぁ!」
気持ち悦いだろう?
伊織の声が、甘い悪事に誘う悪魔のようだ。
「今度は、自分で動くんだ。そうすると、もっと悦くなる」
「じ、自分で!?」
少し身じろいだだけで、伊織が体内に当たって魂が抜けそうになるのだ。
これが、もっと激しくなると……。
ぶるり、と駿はひとつ震えた。
そして、ゆっくりと腰をやり始めた。
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