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第十章・15
だから、いいだろう?
伊織の右手が駿の性器を嬲り、隠微な腰つきが蕾を苛める。
「い、おり、さまぁ……」
「伊織さん、だろう? 間違えたな」
ペナルティだ、と伊織は先端を駿の中心に捻じ込んだ。
「んぁあ! や、だ、ダメッ!」
がくがくと、膝が震える。
体を支えようと駿はバスルームの壁に手を付いたが、それこそ伊織の思うつぼだった。
「駿、一言でいい。今の私に贈る言葉を言ってくれ」
伊織さん。
僕、伊織さんが卒業すると寂しいです。
辛いです、悲しいです。
でも……。
「ご卒業おめでとうございます、伊織さん」
「ありがとう、駿」
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