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第十章・16
伊織は、駿の言葉を聞くと、一気に腰を進めた。
深々と、駿の体内へ伊織が呑み込まれてゆく。
「ッあ! あぁ、あ! 伊織さんンッ!」
伊織の手に、駿の温かな精がもたらされた。
「速いな。やはり、発情しているのか」
「ヤだ、もう……。恥ずかしい……」
シャワーの湯気が霧のように立ち込め、二人を包む。
動き出した伊織と駿を、さらに熱く昂らせてゆく。
「あ! あんッ! はぁ、はぁ、あ! あぁ、んぁ、はあぁ!」
「今日の駿は、何だかセクシーだ」
伊織のリズムと共に腰を波打たせる駿に、眩暈がする。
のぼせた頭で、立ったまま交わる二人。
身体の立てる卑猥な音は、全てシャワーが流してくれる。
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