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第十章・17
「伊織、さん! 僕、僕……ッ!」
「何だい、駿」
「もう、もうダ、メ、ぇえ……ッ! あ、あぁあんッ!」
駿が、きゅうっと爪立ちした。
後膣が締り、伊織を絶頂へいざなった。
「あ! あぁあ! ぅあああ!」
「駿……ッ」
伊織は、背後から強く駿を抱きしめた。
結合がさらにキツく強まり、二人を追い詰める。
駿と伊織、互いにほぼ同時に精を放っていた。
「い、おり、さまぁ……」
「だから、『さん』だと、何度言ったら……」
はぁはぁと、二人で壁にもたれて湯を浴び続けた。
次第に、ずるずると腰を落としてゆく。
しばし放心した後、伊織が駿の身体をシャワーで清め始めた。
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