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第13話
「暁は色が白いから、照れるとすぐ赤くなるね。そう、初めてなんだ。歯を立てないように、丁寧に……まずは指を舐めてみて」
「んっ」
言われるがままに舌を這わせ、彼の指先を味わうように拙いながらも舐めていると、少ししてから指が増やされ、徐々に奥まで侵入してくる。
「ん……んぅ」
「うん、上手」
「ふっ、うぅ……」
「そのまま……口、開いてて」
えづきそうになったところで一旦指が引き抜かれ、ほどなく後頭部を掴まれて、グイッと強く引き寄せられた。
「……っ!」
唇に触れた物が何なのか、この状況で分からないほど野暮ではない。
「暁、降参する?」
頭の上から降ってきた声に暁は一瞬逡巡するが、目隠しの下で瞼を閉じると、その唇を大きく開いて彼のペニスを口へと含んだ。
「く……んぅ」
「良かった。嫌だって言われたら、どうしようかと思ってた」
嫌われたくないから……と、続いた唯人の言葉を聞いて、暁は咥内の彼のペニスにゆっくりと舌を這わせていく。
(嫌いに……なるはず、無いだろ)
本当に拒絶されるだなんて唯人も思っていないだろうし、仮に嫌だと言ってしまえば、自分の元を離れていくと分かっているから尚更に……彼の言葉に逆らえなかった。
「ん……ふっ」
稚拙な自分の口淫で、唯人を射精に導けるなんて、とてもじゃないが思えない。
(だけど……)
例え無謀な賭けだとしても、もう一度……ゲームに勝って望みを叶えて欲しかった。
「もう少し、奥まで容れて」
「ぐっ……ふぅっ」
雁の辺りまで口へと含み、チロチロと舌で愛撫していると、後頭部を手で掴んだ唯人が更に奥へと導くように暁の顔を引き寄せる。
徐々に質量を増していくそれに、恐怖を覚えて腰が引けるが、ガッチリと固定された頭はそこから動かす事も出来ず……暁は半ば自棄 になって唯人のペニスを舐めしゃぶった。
(手が……痛い)
背後で戒められた手首が、ジンジンと、痺れたような熱を持つ。これまで一度も拘束なんてされた事など無かったから……今日の唯人は何かが違うという考えが拭えなかった。
「暁、気持ち悦いの? ちょっと勃ってる」
「んうっ!」
爪先でペニスを軽く嬲られ、腰がビクンと跳ね上がる。想いを寄せる相手の前で自分一人が全裸になり、しかも初めてその昂りへと口で奉仕している訳だから、状況はどうあれ身体が反応しない理由がなかった。
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