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第24話
***
「うっ、ん、う゛ぅっ!」
「ちょっと難しいかな」
アナルは皺が無くなるくらいに伸び切って、限界を訴えているのが自分自身でも良く分かる。痛みに顔を歪めながらも、振り返るだけの勇気が無く、暁はただ……口に押し込まれた彼のハンカチを奥歯で噛んだ。
「んぐっ! うっ……っ!!」
(痛いっ!)
「ほら、逃げない」
逃げようと身を捩った途端、尻をパシリと叩かれて、驚きの余り目を見開くと、
「痛かった? ごめん」
と囁く声が耳元に響いてきたから、混乱と恐怖の狭間で暁の膝がカタカタ震えた。
「大丈夫だよ。暁ならちゃんと出来るから」
「うぅ…んっ」
今度は尻を撫でられる。
同時にアナルを犯す物体をグッと強く押し込まれ、あり得ない今のこの状況に、暁の目尻から涙が零れてテーブルの上にポタポタ落ちた。
先程……テーブルに座らされた暁は、伸ばされた唯人の指にチョーカーを外されても、意味が分からずただ呆然としている事しか出来なかった。
それを使って唯人が暁の手首を背後で縛った時、流石に抵抗しようとしたけど、「動かないで」と言われてしまえば、体がピタリと動きを止めた。
「んぐっ……んぅっ」
それからほどなく口を塞がれ、残った衣類を取り払われて、肩で体を支えるようにテーブルの上へ押しつけられた。うつ伏せに、上半身だけテーブルに乗った状態だ。
さらに……彼は暁のアナルへと、ゴムを被せたマイクのヘッドを少しずつ挿入してきた。
「キツいな。暁、緩めて。今まで散々練習してきたんだから……できるだろ?」
「ん……ふぅっ」
彼が持ち出したローションを全て注ぎ込まれたアナルの中は、潤ってこそいるものの、ローター程度の玩具しか使用したことの無い暁にとっては、体の力を抜くことなんて当たり前だができやしない。
(やっぱり、俺が……唯を、怒らせたから?)
「また、難しいこと考えてる」
「んっ……ふぅっ……ぐっ」
暁の思考を見透かしたようにそう告げてきた唯人の指が、テーブルと胸の隙間に入って胸の尖りを捏ねてくる。
「っ……うぅっ」
「暁はもっと……素直にならなきゃ」
(なに……を?)
「そうしたら……」
「うぅっ……んぐっ……ん――!」
一番太い部分が肛門を通過するのとほとんど同時に、マイクの頭の部分を全てアナルの中へと押し込まれ、圧迫感と痛みの余り、床に着いていた脚がガタガタと震えて力が一気に抜けた。
(やだっ! ……やっ!)
「んっ……うぐっ」
「ああ、腰が抜けちゃったみたいだね。だけど暁、もう少し頑張ろうか」
「んぐぅっ」
(やだっ! もう……)
脚から崩れて倒れそうになる暁の腹部を片腕で支え、マイクの柄を掴んだ唯人がそれをゆっくり回しはじめる。
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