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第39話
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「……い……ゆいっ!」
体中が熱くて痒くて堪らない。
後孔を満たすバイブとローターの振動が腹へ直接響き、そこから生まれる快感に……暁の思考は散り散りになり、目隠しをされた暗闇の中、いつ止むかも分からぬ責め苦にただただ翻弄され続けていた。
「あっ……うぅっ」
逃れようと動けば動くほど、拘束が肌へきつく食い込み、暁は必死に唯人の名前を呼び続けるが、返事はない。
先程……扉の閉まる音が聞こえ、気配もそこでプツリと消えたから、彼が居ないのは分かっていたが、それでも暁には他に縋りつく相手なんていやしなかった。
「あっ、やぁっ……ゆい…ゆ…い」
不自由な体を揺らし、譫 言 みたいに名前を呼ぶ。
玩具を使用されること自体は初めてではないけれど、どういう訳か、いつもよりずっと過敏になっている感覚に……慣れない体が悲鳴を上げ、自分の物とは思えないような媚びた嬌声が喉を揺らした。
「うっ、くぅっ……ん」
どうしてなのか?
なにか悪いことをしたのか?
疑問符ばかりが浮かぶけれど、今の暁にはそれを深く突き詰めるだけの余裕はない。
「……ゆい、たすけ……ゆい……あ、ああぅっ!」
「ちゃんと一人で遊べた?」
「あっ、そこ……強くしたら……あぅぅっ!」
突然、聞こえた唯人の声と同時に陰嚢をキュッと揉み込まれ、痛みとそこから生まれた愉悦に大袈裟ななくらい体が跳ねた。
「ゆい、ゆいっ、ごめん……いかないで」
「どうして謝るの? 暁は悪くないだろ」
優しく髪を撫でる掌に、縋りつくように頬を寄せる。動ける範囲は限られているが、今また彼が居なくなったらおかしくなってしまいそうだった。
「やっ、あぁっ……」
「ここ、いやらしい色になってる。触って欲しい?」
「くぅっ……ん」
ジンジンと熱を帯びた乳首へと軽く触れられ息が詰まる。
「ゆい、そこ……痒い」
「どこ?」
「むね……痒いからぁっ!」
触れるギリギリのところを指で何度か軽くなぶられて、狂いそうなじれったさに、暁はたまらず腰を揺らした。本当は、胸を前へと反らしたかったが、体勢が邪魔をする。
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