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第50話

「言ったろ。暁は俺の言うこと聞いてればいいって。今日はちゃんと来れたから、そのご褒美」  見せつけるようにペニスを口へと含まれ暁は言葉を失う。何も言えなくなるほどに……倒錯的な光景だった。 (ちゃんと来たって……いつも呼ばれれば絶対来るのに) 「っう……んぅっ、あ、あぁっ!」  浮かんだ疑問を口にすることも出来ないままに、巧みな口淫に翻弄され、一分も経たないうちに暁は膝から崩れ落ちる。  瞬間、彼の口からペニスが抜け、あろう事か暁はそのまま我慢が出来ずに吐精した。 「……唯、ごめん」 「早いな」  頬を指先で拭いながら、唯人が唇を綻ばせる。  勿論わざとなんかじゃないが、彼の顔へと掛けてしまった事に気がついて焦って詫びると、「いいよ」と答えてくれたから、とりあえず暁は胸を撫で下ろした。 「舐めて」 「え?」 「これ、暁が汚したんだから、舐めて綺麗にして」 「あ……うん」  目の前に指をスッと出され、暁は一瞬躊躇(ちゅうちょ)するけれど、彼を汚してしまったのだから仕方が無いと舌を這わせる。 「こっちも綺麗にして」 「それは……ちょっと待って。今、タオル取ってくる」  苦みのある白い体液を何とか綺麗に舐めとると、今度は頬を指差したから、流石に暁は立ち上がってバスルームへと向かおうとするが、刹那かけられた絶対的な圧力を持つ唯人の声に、動きを止めて固まった。 「暁、そうじゃないよな……分かるだろ?」  悪戯っぽい笑みをたたえ、トントンと指で自らの頬を叩く姿に操られるよう暁は顔を近づけていき、示された場所をチロチロと舐める。 「いい子」 「んっ!」  すると、膝立ちになった暁のペニスを唯人が掴み、先端にあるピアスを軽く引っ張ってから、動く範囲で回転させた。 「く…うぅっ……」 「暁、そのまま続けて」  たまらず離れようとするけれど、唯人の言葉に縫い止められて逃げることが出来なくなる。 「う……うぅっ…ん」 必死に頬へと舌を這わせ、白濁を舐めとってい ると、もう片方の唯人の腕が腰を抱くように回されて、まだ解れてないアナルの縁をその指先がツンとつついた。

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