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第66話
「嘘吐き」
暁のズボンのファスナーを下げ、ボクサーパンツの中から萎えた彼のペニスを外へ引き出す。それから、シャツのボタンを全て外して、襟を左右に大きく開いた。
「唯、止めて……こんなのは、嫌だ」
「平気だよ。暁は淫乱だから、すぐ悦くなる」
指をリングピアスに掛けて軽く引っ張ると、痛みに顔を歪めるけれど、運転手を気にしているのだろう声を上げる事はしない。
「これ、勝手に外したら、許さないから」
「……さな…外さ…ないから、も、許して」
皮に埋もれた先端部分を爪で刺激しながら告げれば、羞恥も既に限界なのか、涙の雫がポタポタ落ちた。
「泣いてもダメ。そうだな……あと一時間ちょっと、別荘に着くまでイくの我慢できたら、チョーカーの事は許してやるよ」
「っ! 唯……何をっ」
戸惑う暁にアイマスクを付け、備え付けてあるケースの中から小さな瓶と玩具を取り出す。
「暁は、俺の言うことだけを聞いてればいいって言ったろ」
優しい声音で囁きながら、唇を指で割り開き、棒状の口枷を噛ませてから頭の後ろで固定した。
「んっ……」
「動くな」
きっと無意識の行動だろう……逃れようと捩る体を制する為にピアスを引き、瓶の蓋を片手で開いて、滑りのある透明な液を尿道口へと垂らしていく。
「ふ…んぅっ」
「サイドからはスモークで見えないけど、前の車のバックミラーには完全に映ってるな」
暁に目隠しをしたタイミングで、運転席と後部座席の間をカーテンで仕切らせたから、あられもない彼の姿は誰にも見られる事はない。だけど、それを教えるつもりもなかった。
「恥ずかしい? こっちは硬くなってきたみたいだけど」
「んっ……うぅ」
面白いくらいガタガタと震える暁の乳首を指で弾き、それからペニスへ馴染ませるように媚薬の入ったローションを擦ると、こらえきれないあえかな吐息が暁の鼻から僅かに漏れる。
「あーあ。これじゃあすぐ達っちゃいそう。暁は……許して欲しいんだよな」
「ふぅ……んっ」
即効性の媚薬のせいで、すでに張りつめたペニスの先端を撫でるように指を動せば、溜まらないといったように暁が何度も頷いた。
「なら、特別に、手伝ってやるよ」
ピアスを引き、揺れないようにペニスを固定する。下生えの無い子供のような股間から、小ぶりとはいえ、大人の形をしている性器がそそり立つ様は、いつ見ても倒錯的だ。
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